海外進出成功事例として、神奈川県綾瀬市にある精密部品メーカーの「株式会社ミズキ」をご紹介します。

 

ミズキは1939年創業、神奈川県の東部にある綾瀬市で創業された従業員44名、売上高10億に及ぶ精密部品メーカーさんです。

およそ80年もの歴史を持ち国内でもその品質には定評高い精密部品メーカーさんではありますが、既存の取引先の海外進出に応じる形で自社も海外進出のチャンスだと捉えて海外にて既存の取引先を経由した新たな部品作りに可能性を感じた代表取締役社長 水木 太一氏は海外進出を決断しました。

 

ミズキは、会社のHPにもあるとおり、創業75年以上の実績と、常により高いレベルの製品、技術への挑戦を続けることで、締結部品に対する顧客からの様々な高度なニーズに対して徹底した顧客目線で業務に取り組み、最高の製品を最速のスピードで提供することで、一つでも多く顧客のお役に立てるように技術の革新、挑戦を続けてきた会社です。しかし、そのように顧客のニーズを大切にしてきたミズキが海外進出を決めたのが、今から遡ること25年ほど前、1993年ごろになります。

 

ミズキが海外進出を決めた大きな要因は、既存の取引先の海外進出に応じる形で自社も海外進出のチャンスだと捉えて海外にて既存の取引先を経由した新たな部品作りに可能性を感じた点にあります。25年ほど前から、取引先の進出に伴い海外進出(タイ、ラオス、香港)を果たし現地販売や調達の拠点、部品組み立て拠点として操業してきました。そうしてきた中で平成26年7月には国内の既存取引先を通じて、スマートフォン部品の試作依頼を受けます。しかし、この依頼も一筋縄ではいかず、企業文化の違いや外国語・量産対応に苦慮しつつも最終的に正式に受注を見事に獲得しました。同年10月には、中小機構の支援により、HPを一新し、中国語や英語でも自社の製品や技術や情報を発信することが可能となりました。平成27年4月には、JETROの支援により、海外ビジネスに精通した専門家 (中小企業診断士)を採用し、さらに平成28年2月には立地自治体主催の海外視察に参加するなど、ミズキはアグレッシブに更なる販路拡大を模索しています。ミズキのこうした取り組みによって、商品が持つ歴史と品質を評価するアジア圏等などの海外展開が可能になり、わずか44人の従業員数でありながら、ミズキは徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

ミズキによるこれらの取り組みを可能にさせたのが、中小機構によるweb構築支援事業やJETROによる新興国進出支援といった他のコミュニティや専門家との積極的な交流にあります。同社は、英語版や中国語版のHPの開設を活かし苦慮しつつも常に早いレスポンスを意識するのと同時に、同社がこれまで培ってきた輸出ノウハウも活用してきたとおっしゃています。

 

同社は今後、これまでに引き続いて、常に海外進出先の現地のトレンドとニーズ把握し、顧客のニーズに合った製品作りと、知名度や取引先の拡大の両目標に向けて動いていくそうです。

 

(参考/引用元)

・ミズキHP: https://www.mizuki-corp.co.jp/corporate/co_01

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_19.pdf