海外進出成功事例として、愛媛県松山市にある配電機器・産業用機械メーカーの「愛建電工株式会社」をご紹介します。

 

愛建電工は昭和43年創業、愛媛県の西部松山市で創業された従業員207名、売上高40億に及ぶ配電機器・産業用機械メーカーさんです。

約半世紀以上もの歴史を持ち国内でもその品質には定評高い配電機器・産業用機械メーカさんではありますが、これまで日本国内で展開していたメーカーとして培った経験を活かし、成長著しいアジア圏で盤ビジネスを起業できるのではないかと感じた代表取締役の高橋献樹氏は海外進出を決断しました。

 

愛建電工はFAシステムのハイクオリティーなトータルサービスを通じて縁の下の力持ちとなり、顧客である各メーカーの「モノづくり」や「省力化」に貢献することを使命としており、誠実な姿勢で顧客のモノづくりのベストパートナーとなり、創業から培った技術力とグループ力を駆使し、制御分野において顧客の「生産力アップ」、「コストダウン」、「課題解決」の実現というものを掲げていました。一方でその目標は日本国内に留まることを知らず、近年経済成長の著しいアジア圏をはじめとする海外進出を決めたのが2010年、8年前に遡ります。半世紀も続く経営の歴史がある同社だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

 

2010年、愛建電工は、ベトナム・ハノイにおける海外生産のハブ拠点整備を推進し、受注構造の変化で海外流失してしまった仕事を海外で受注する商流の構築を目指し始めます。そして、翌年の2011年には現地におけるベトナム駐在事務所を開設し、ローカル企業のIndeco社と製造・販売の業務提携を行いました。このことによって、ベトナムにおいても日本品質の盤製造から品質検査まで可能となりました。

さらに、翌年となる2012年には香港に現地法人Aiken Trading Asia Ltdを開設し、商社機能を与えることで海外統括業務を行うようにしています。2015年には、ベトナムで合弁企業のSAICO社を設立し製造部門を独立させ、約10,000m²の敷地に新工場を設立中とのことです。このように、愛建電工はコストメリット追求型の生産拠点の移住だけでなく、中長期の成長戦略の一環として、海外で 生産し、海外に納入するビジネスモデルの構築という同社の目標を達成するためのステップを着々と踏んでいると言えます。こうした同社による行った様々な地道な努力の結果、240人の従業員数でありながら、愛建電工は徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

このようなグローバル事業を展開している中で、同社はオススメの取り組みとして、JETROやNCネットワーク社との密接なコミュニケーションと直接現地へ足を運び視察を行ったり、現地における人材育成会社との交流を行なったりすることを取り上げています。人材育成によって流動的な市場のニーズに応じることが成功の鍵であるそうです。

 

同社は今後、ベトナムのみならずミャンマー市場へも進出して生産拠点の拡大と構築目指すべく、現地の企業とも積極的にコミュニケーションを取り、様々な資料を有効に活用しつつ日本の産業界の全体を盛り上げると高い目標を掲げて現在も邁進されているようです。

 

(参考/引用元)

・愛建電工株式会社HP: http://www.aikendenko.jp/company/credo

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_46.pdf

 

 

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