海外進出成功事例として、福岡県うきは市にある各種運搬車・産業用機械メーカーの

「株式会社筑水キャニコム」さんをご紹介します。

 

筑水キャニコムは1948年創業、福岡県の東端部うきは市で創業された従業員250名、売上金52億に及ぶ老舗の各種運搬車・産業用機械メーカーさんです。

半世紀以上もの歴史を持ち国内でもその品質には定評高い運搬車・産業用機械メーカーさんではありますが、海外市場の可能性を感じ、グローバル戦略へと方向をシフトさせるべく代表取締役社長 包行良光氏は海外進出を決断しました。

 

半世紀以上前から伝わる製法で、ユーザーのウォンツを反映した商品を、ユニークにブランド化し、ユーザーの潜在的な欲求「ボヤキ」を商品開発につなげ、海外 の現場でも、“ボヤキ”発掘に力を入れています。 DNAならぬ 「DNB」(D=デザイン、N=ネーミング、B=ブランド)をビジネス戦略に掲げつつ、自社の製品を製造し販路を拡大していきました。しかし、そんなユニークなブランドの筑水キャニコムが、海外への進出を決めたのが2001年、17年前に遡ります。半世紀以上も続く経営の歴史がある同社だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

 

半世紀以上もの歴史を持つ同社は、農業用・土木建設用・林業用運搬車・草刈作

業車及び産業用機械の製造販売の機械を先駆的に製造してきましたが、そのような筑水キャニコムが海外進出を決めた理由は、まさに同社の製品と製品開発に関するシステムに対する自信に基づいたグローバル戦略にあると言えます。2001年、業界初の乗用四輪駆動「雑草刈車まさお」発売開始したこの年に、北米拠点として「CANYCOM SALES NORTH AMERICA」をワシントン州に設立香港やシンガポールなど5か国の国と地域に出荷を開始することになります。このCANYCOM NORTH AMERICAは、2005年CANYCOM USAと改称され、ここから本格的に北米市場への参入が行われます。さらに、平成22年には、中国のみならず韓国にも現地法人 CANYCOM KOREAを設立し、国内のみならず国外においても着実に業績を残したことなどが評価され、平成26年には内閣総理大臣表彰 第6回ものづくり日本大賞を受賞しました。

このような筑水キャニコムの海外進出はいかにして成功させることができたのでしょうか。同社によると、それは大きく分けて4つあるといいます。1つ目は。グローバル、ニッチな分野に絞った製品づくりです。グローバル戦略として、既に多くの会社が参入している製品、業界ではなく、自社が持つ技術力を駆使して製造できるオンリーワンの製品を展開させていく戦略を採用しました。2つ目は、商社に頼らず、現地実演会を通じた、市場ニーズの把握に努めたことです。決して人任せ、他社任せではなく、自らの目と足で直接相手が何を求めているのかを把握することを筑水キャニコムは重んじました。3つ目は、外国人社員の活用です。外国人社員を活用し、現地とのコミュニケーションはもちろん、日本人社員にない発想や知識を活かすことができました。最後は、多言語マニュアルや英文HPの作成です。グローバル市場において、ニッチな製品を展開させるために、同社は積極的に多言語のマニュアルを作成し知名度の向上を図りました。その結果、海外売上高比率は40%に増加し、今や海外進出し業績をあげることが、同社の屋台骨となっています。このような4つの戦略を活かし、同社は海外進出を成功させていきました。

 

今後も同社は引き続いて様々な情報を有効に活用しつつ日本の産業全体を盛り上げると高い目標を掲げて現在も邁進していくそうです。

 

(参考/引用元)

・市岡製菓HP:http://www.canycom.jp/corporate/history.html

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_48.pdf

 

 

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