海外進出成功事例として、徳島県小松島市にある菓子メーカーの「市岡製菓株式会社」をご紹介します。

 

市岡製菓は1949年創業、徳島県の南部小松島市で創業された従業員34名、売上高7.6億に及ぶ老舗の菓子メーカーさんです。

半世紀以上もの歴史を持ち国内でもその品質には定評高い菓子メーカさんではありますが、10年ほど前にベトナムの方々との交流によって海外市場の可能性を感じた2代目社長(代表取締役 市岡通裕氏)は海外進出を決断しました。

 

半世紀以上前から伝わる製法で、地元徳島の農作物を多く使用する自産自消製品を多く製造し販路を拡大していきました。しかし、そんなローカルブランドの市岡製菓が、海外への進出を決めたのが2014年、4年前に遡ります。半世紀以上も続く経営の歴史がある同社だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

 

実は市岡製菓は1996年に一度海外への販路を切り開いていました。しかし、この時は品質管理に責任が持てないことから一度このルートを閉ざしてしまいました。ここからおよそ10年後、市岡製菓はベトナムとの交流を始めます。このことなどがきっかけで、再び同社は海外進出を目指すこととなるのです。平成26年から香港やシンガポールなど5か国の国と地域に出荷を開始。この時、この輸出を支えたのが同社の製品のハラール認証でした。地元産品を使用し、販促先の文化に配慮した製品は各地で評価されていくこととなります。翌年には、商社を通してベトナムへも販路を拡大し、現地で初めての現地法人「市岡ベトナム」を設立しました。この際、同社が海外進出の成功のポイントとして挙げているのが、中小企業や外部の海外支援専門会社から様々なノウハウを得て3年という長い準備期間を踏まえて海外進出を果たしたことです。これらからの支援も元にして、同社は現地の販路開拓と現地人の味覚にあった製品を販売していきました。これらのような同社が行った様々な地道な努力の結果、たった34人の従業員数でありながら、市岡製菓は徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

さらに、同社は平成28年3月にベトナムでの製造ライセンスを獲得し、日本の品質とベトナムの嗜好にマッチした市岡ベトナムのブランド確立を目指しています。また、同社は中小企業F/S支援も活用しており、まさに一つのチームとして販路開拓に励んでいることが伺えます。

 

同社によると、現在はまだ満足のいく輸出の売り上げには届いていないものの、海外進出によって社内組織を活性化させていると述べており、今後も海外進出による自産自消による同社の菓子の販路拡大を目指すべく、現地食のニーズをもとに現地食との融合を模索し日本人への信頼を活かして、様々な情報を有効に活用しつつ地元徳島の産業全体を盛り上げると高い目標を掲げて現在も邁進していくそうです。

 

(参考/引用元)

・市岡製菓HP: http://www.ichioka-seika.co.jp/kodawari.html

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_45.pdf

 

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