カナダで飲食店経営をされている方が、これから海外進出される方へのメッセージとして貴重な体験談を寄せてくださいました。

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私はカナダで飲食店を経営しています。

バンクーバーやトロントといった大きな都市では、日本発の飲食店や小売店の海外進出がここ数年で活発になってきているように見受けられます。

バンクーバーには、ダイソー、無印良品、ユニクロといった小売業が大きなお店を構えています。また、最近、あちこちで新しいラーメン屋さんを見かけるようになりました。

Sushi以外にも、ラーメン、ダイソーなどと、日本を代表する代名詞が増えてきました。

日本人として嬉しいことです。

さて、私は、カナダの人口1万人ほどの町(小さめです)で日本食を経営しています。

大きな町では、数10軒と日本食が軒をつらねているので、お客様の分母が多いとはいえ、

特色がはっきりとないと、成功するのは容易ではないように思います。

町のエリアごとに特色もあるので、大きな町ほどロケーション選びは慎重にならざるを得ないでしょう。

その分、小さめの町にはまだチャンスがあります。

例えば、人口1万人ほどの街でしたら、日本食レストランは3軒まで、

なおかつ、それぞれが異なる食事を提供する場合、お互い利益を守りながら共存しあえると感じます。

しかしながら、そういった小さな町で、人材確保は容易ではありません。

これは飲食に限ったことではありませんが、”日本の特色”を生かしたビジネスで海外進出したい場合に、

運営スタッフが日本人である必要、また全体の中で日本人スタッフの割合はどれくらいなのか、

日本人である必要の批准が大きいと、運営の際に大きな課題になります。

日本の特色を生かしたい場合、日本人スタッフが多いほど、現地の人の印象は良くなります。

もちろんお店としても、できれば日本人を採用したいし、いい人材を呼び寄せることができるのなら

その人にワークビザで来てもらうことが好ましいでしょう。

しかしながら、カナダ政府は、外国人ではなくカナダ人または移民者を雇わずして、

外国人にワークビザを出すことを許可しません。

ルールとして、飲食では、カナダ人&移民者のスタッフの10分の1の割合でしかワークがおりません。

(つまり、30人カナダ人を雇っている場合、3人分外国人ワークパーミットが許可される。)

また、申請費用やコンサル代など会社が負担する費用も割高になります。

カナダの場合は、ワーキングホリデー制度があるので、ワーキングホリデーのビザを持っている人を単発的に雇っていくことで、”日本の特色”を生かすこともできます。

しかし、これも小さな街、内陸の街ほど、容易ではありません。

また、3-6ヶ月という単位で人材が変わっていくので、常に新人トレーニングが入るので

クオリティーを上げるのが難しいといった問題もあります。

もし、カナダで海外進出をお考えでしたら、日本人スタッフの人材確保の仕方(日本人移民、ワーク、ワーホリの割合)、

またカナダ人を雇いながら、どのように日本らしさを打ち出していくかを視野に入れてプランを練られると良いと思います。

カナダ人、と一括りに申しましたが、移民の国なので、ヨーロッパ系、フィリピン、インド、中国のアジア系と様々は文化背景の人たちがいます。

様々な文化背景の人たちと一緒に、”日本の特色を生かしたビジネスを運営する”というのは

無理があるように聞こえるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

これから海外進出をお考えの方は、そういったチャレンジも含めて、

日本の良いところを世界に広めていってほしいなと思います。

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