昨今、大手メーカーがメキシコの一定の地域へ海外進出していて、メキシコ国内では、その海外進出が話題となっていました。
アメリカの下の国ということで、企業側も費用を抑えるためにメキシコに海外進出を果たすのですが、その際に知っておきたい定年退職についてご紹介したいと思います。

1.メキシコに「定年」はありません
結論から言うと、メキシコに定年はありません。
つまり、日本のように、60歳とか65歳で定年するという概念はなく、ある一定の期間、働かなければいけません。

2.一体いつになれば退職できるの?
では、定年がなければ一生働かなければいけないのかと言うと、それは違います。
メキシコでは、トータルで30年働けば定年退職することができるという決まりがあります。
ですので、メキシコの場合、大学を出ていない方もたくさんいますから、10代で働き始めた場合、50歳前には定年退職することができるのです。
義務教育もあってないようなものですから、かなり若くして働きだした方は、/40歳前から年金生活を悠々自適に送っていることもあります。
ただし、年金に関しては、その制度がきちんと整っている会社に入らなければもらうことができないので、これは要注意です。

なぜ定年退職についてこだわらなければいけないのかと言うと、せっかく雇った、その業務や業界の知識に富んだ人が実は、既に29年働いていたら、残り1年しかその人と働くことができません。
これは、せっかくこれから大きくしていこうという人材を失うと同時に、多額の経費の無駄遣いとなってしまいます。
ですので、海外進出してメキシコ人を雇う際に、それなりに年齢が行っている方を雇いたいと思った場合、必ず、残り何年で定年となるのかを聞くことをおすすめします。

3.例外もある?!
メキシコで30年間働いていなくても、ある一定期間メキシコで働いた外国人で、きちんと年金を払っていた方は、60歳を過ぎてから年金をもらえるという制度もあります。
ただし、メキシコは合衆国なので、その法律も州によって異なりますから、きちんと州政府や弁護士に確認をとらなければいけません。
例えば、一定期間、メキシコで起業が海外進出したために駐在として働き、自動的に年金を払っていた場合、60歳を過ぎてメキシコで年金が欲しいといえば出してくれることがあるのです。

メキシコに海外進出を果たす企業は昔から多く、今は勢いが増しています。
その際に注意してほしい定年制度について、こちらを参考にしてください。