海外進出で成功している日本製品の代表例が、自動車です。

とくに知られているのが、トヨタ・日産・ホンダなどの自動車だと思います。これらのメーカーは、日本国内でもおきなシェアを誇る大企業でもあります。

 

しかしながら、人口11億人を誇る南アジアの大国インドでは、軽自動車やオートバイの生産で知られる「スズキ」が自動車販売シェアNo.となっております。

 

トヨタやホンダが5%前後に対し、スズキのインドにおける自動車シェアはなんと2015年には半数近い47%もの数字を誇っております。まさに一人勝ち状態です。

 

スズキは、普通自動車や大型自動車の車種がそれほど多くなく、故に日本国内での自動車にしめるシェアもそれほど高くありません。

しかし、軽自動車では、ユニークな車種を数多く発表してた結果、近距離の買い物などに使う主婦層の間では人気があります。

 

では、そんなスズキがなぜインドではシェアNo1を誇っているのでしょうか?

 

 そもそも、スズキは海外における自動車事業は後発参入でした。スズキがインドへの海外進出を果たした1980年代当初は、アメリカやヨーロッパなどではホンダやトヨタが既に成功を果たしており、当時は既にそれらの地域への後発参入の余地が無かったと思われます。しかし巨大な人口を保有しつつもまだまだ自動車文化が浸透していないインドなら市場拡大の余地がありました。まさに参入のタイミングが絶好であった。これが理由の一つです。

どのマーケットに焦点を当てるか、海外マーケティングの読みが当たったとも言えるでしょう。

 

 もう一つは、インドではまさにスズキが得意とする、この小型軽量自動車がウケるマーケットであったということです。北米や欧米では大型車が人気であるのに対し、インドでは逆に軽自動車が人気を博しました。都市部の過密化や駐車スペースの減少、そもそも自動車保有の文化が希少であったこと、また日本同様にインドでは小型車は税制優遇が受けられる…などといった背景があったかと思います。

またスズキの自動車は、他のメーカーと比べても価格が低く手に入りやすいというのも特徴です。初めて自動車を運転する人にとって扱い易い軽自動車は性能面においてもインドの消費者の方から受け入れられたのだと思います。

 スズキはほかの東南アジアの国々にも、積極的に進出しています。とくに力を入れているのがインドネシアやマレーシアなどです。インドネシアは人口も2億人と多く、これから自動車の利用者が増えていくことが予想されます。どちからというと、日本の大手メーカーがそれほど力を入れていなかった市場でもあります。それは、これまで自動車の利用者が、それほど多くなかったためです。ただ、スズキは日本国内でも、それほど大きなメーカーではありません。それでも、目の付け所がよかったことで、これから成長が見込まれる海外市場で、高いシェアを獲得できそうです。

 

 日本では市場シェアが決して高くなく、またアメリカやヨーロッパ地域では既に後発であったにも関わらず、マーケットを変えるだけでニーズも大きく代わり成功を収めた素晴らしい事例ですね。

 

 

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(プロフィットシェアという考え方)

 

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