海外で人気を博している日本の製品は?、といわれて頭に浮かぶものの一つが
各種サプリメントの原料です。

そこで今日は、その中でも特に有名なコエンザイムQ10とタウリンが
海外のサプリメントメーカーに多く利用されている実態について
展開していきたいと思います。

海外で人気となっている日本製のサプリメント原料の中で
トップクラスに有名なものがコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10は細胞内のミトコンドリアに多く含まれていて
活力維持や抗酸化作用などの効果が期待できる成分です。

そもそもコエンザイムQ10は最初はアメリカで発見されたものです。
しかし、その後に大量生産の方法や新たな製造法を発見していったのは
日本のメーカーでした。
そのため世界中のサプリメントの会社が日本で製造されたコエンザイムQ10を
原料として使用しています。
特に株式会社カネカの製造するコエンザイムQ10は知名度、人気共に高く
欧米のサプリメーカーは、「KANEKA Q10」とカネカの原料を使用していることを
セールスポイントとしてアピールしています。
カネカのコエンザイムQ10は、還元型と呼ばれるもので
従来からあった酸化型のものより格段に体内への吸収力が良いものとなっています。
この還元型コエンザイムQ10の大量生産法を独自に開発できたため
カネカのコエンザイムQ10は世界的なトップブランドとなっています。

また同じくサプリメントとして、日本から海外進出して
確固たるブランドとなっているものがもう一つあります。
それが、味の素株式会社のアメリカ現地法人、AJIPURE(アジピュア)が
製造するタウリンです。

タウリンは肝臓に対する作用など、様々な健康効果が期待できる成分ということで
世界中で人気があるアミノ酸の一種です。
食品では牡蠣やタコなどに多く含まれていて、栄養ドリンクなどによく添加されています。
そして、アジピュアタウリンは医薬品グレードとなる純度の高い製品のため
海外のサプリメントのメーカーが原料として使用しています。
こちらもコエンザイムQ10の場合と同様にサプリメーカーはアジピュアタウリン使用を
セールスポイントとしてアピールしています。

製造業に限らず、こういった健康食品業界の中でも実は製品の主原料、
軸となる素材が日本で開発されたものである・・ということは事例として多いのです。

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