ホンダは海外進出して米を中心に大きな成功を収めましたが、その後高級車ブランドとして立ち上げたのがアキュラというブランドです。
日本にはアキュラブランドは存在していないのですが、トヨタにおけるレクサスとの関係に近いものです。
初期は一部車種をのぞいた車種名はCL、TLなどアルファベット2文字にしており、高級車ブランドのトレンドにのっとったものでしたが、高級車に多く見られる後輪駆動車は導入せず、特に初期は日本に導入されている車をエンブレムなどを中心にアキュラ仕様にして販売していたり、当時乗用車を販売していたいすず自動車からのSUVをOEMで販売していたのですが、SUVを販売していない時期のホンダとの住み分けが一応の成功を得て販売的には一定の成功を得ました。

象徴的だったのが、ホンダ最高峰のスーパーカーとして販売されていたNSXが北米ではアキュラNSXとして導入されたことです。
スーパーカーの性質上販売台数は多くはありませんでしたが、イメージ向上には大いに結びつきました。
その後はアキュラ専用車の導入を行い、時には世界共通デザインの車をアキュラ優先にするなど地道に販売を続けていき、2000年台初頭には初のアキュラ専用のOEMではない大型SUVであるMDXを導入し、大ヒットと言える成績を残しました。

更に最上級車には後輪駆動車などに対抗できる駆動方式のSH-AWDを導入するなど、2000年台からアキュラの個性はより強く出されていき、当時のホンダ・アキュラでは唯一の2.3リッターターボエンジンを搭載したRDXというミドルクラスのSUVも成功を収めました。
アキュラの成功は地道な積み重ねによる面と、スーパーカーのNSXのような大胆なイメージ戦略の両面からスタートしている感があり、現在では中国やロシアなどにもアキュラブランドは展開しており、さらに車のデザインも以前は販売地域によってはホンダとの共通デザインでで販売できていたものがほぼ完全に専用デザインになっていき、SH-AWDにハイブリッドシステムを搭載したスーパーカーNSXを頂点に同システムを積むセダンやSUVを販売するなど、より個性を強調して販売を強化しています。

 

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