日本の元気が無くなったと言われて久しいですが、アベノミクス効果もあり、ようやく薄日がさしてきた感があります。この兆しを大事にしつつ、新たな挑戦で日本の復活と、世界に対する貢献を一層高めて行く事に知恵を出していく必要があります。

(1)文化や食の発信で日本ファンを世界に増やす好機です

日本食がユネスコの文化遺産に登録されました。これは会席料理などの贅沢で、綺麗な料理そのものが対象なのではなく、古くからのご飯と1汁3菜の食生活や、食にまつわる良き習慣や伝統が対象です。 世界的に寿司を始め、ヘルシーな食事として人気が高まる日本料理ですが、文化遺産登録を機に、その奥にある日本人の習慣や文化を合わせて発信し、世界に日本食のみならず、日本ファンを増やしたいものです。

また、日本のアニメ文化も世界で高く評価されています。伝統と新しいものが融和した国として、日本の文化の魅力を更に発信する施策が求められています。

(2)経済的な復活への道

日本の文化は、芸者・フジヤマの様な偏った見識は徐々に減っていますが、それは上記の様な日本文化の独特で素晴しい内容の発信に寄る所も大きいですが、自動車やエレクトロ製品などの高品質な製品の認知によっても変って来たものです。

やはり、経済活動を通しての発信は、伝統に合わせて今の日本を象徴する文化の1面です。

自動車ではトヨタが全米1位を回復し、国内の多くの企業間の競争で消耗していた電機、エレクトロニクス業界でも、業界の淘汰リストラが一段落し、これから再度の攻勢を期待したいものです。

経済が弱くなると、内需の拡大が叫ばれますが、それは必要ですが、日本にとっては工業製品の輸出は絶対必要な要素なのです。

原発が止まり、石油の輸入が増え、最近では何度も輸入超過に陥る事を経験しています。国債残高が高水準の日本にとって、国際収支が赤字化する事は極めて危険です。

日本企業の再生を応援する意味から、日本人はもう少し日本製品に愛着を持っても良いのではないでしょうか。

(3)エネルギーの自立に向けた取り組み

日本は、資源がなく、資源を輸入し、加工製品を輸出して生業を立てる国だと教えられて来ました。

現に、円安と石油輸入の増加で、輸入超過と言う信じられない事が起こっている事を、述べました。 しかし、日本の領海にはメタンハイドレートと言う資源が眠っている事が知られています。太平洋側には海底にガスとして溶け込み、日本海側には凍って固体化した塊が海底表面に転がっているのです。

自前のエネルギー資源に対し、石油や天然ガスの輸入など既得権を持った勢力が抵抗しているようです。日本をエネルギー輸入国から、輸出国に変えるパラダイムシフトの可能性を秘めているもので、国民の声で既得権者の抵抗を排除し、もっと積極推進すべきでしょう。

こうした自前のエネルギー資源を、多彩な優れた文化、高品質な工業製品に次ぐ、第3の力として持てれば、日本はもっともっと豊かになり、世界への貢献も増やせると思うのですが、いかがでしょうか。

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